ベトナムの正月(テト)について

旧正月について

ベトナムでは、日本と中国などと同じように旧正月を大切にしています。

ベトナムでは、Tet(テト)と言われる日になるのですが旧暦の正月のため毎年日程は変わります。

テトのタイミングでは「ベトナムに観光しに行くものじゃない」とよく言われています。その理由は、一度行ってみるとすぐに理解できると思います。

旧正月の期間

毎年テトの休暇については、労働傷病兵社会省が政府へ休暇案を提出し決定されます。会社などによっても休日は様々なのですが、日本のように元旦から営業している商店はほとんどありません。私が訪れた際は、ハノイの街では営業しているお店がほとんどありませんでした。大晦日にあたる日になると早々にお店が閉まってしまいます。もし、テトの時期に行かれることがありましたら早めに食料などを買いだめすることをオススメします。

もし、これからの時期にベトナムへ旅行予定がある方は、テトの期間が書かれたサイトがありましたので参考に貼っておきます。

旧正月の特徴

ベトナムでは、田舎(ふるさと)から街へ働きに来ている人が多くいます。テトになると一斉に故郷へ帰省するため街は普段の活気はなく閑散としています。

ベトナムでも日本の正月と同じように帰省ラッシュが発生します。夕方になると日頃から渋滞はするのですが、大晦日あたりには比べ物にならない数のバイクや自動車で道路は騒然としています。そして、この時期の空港は出迎えの人々でごった返していますし、タクシーの料金も高額になる場合があります。その点を考えると観光には向かないシーズンになりますね。

旧正月にしかできないこと

でも、テトの時期は悪いことばかりではありません。この時期にしか体感できないこともたくさんあります。

例えば、道端でたくさんのミカンの木や桃の木が売られていて、豪華な飾りつけをしたお店やスーパーではお正月用のお菓子などが並び普段とは全く違った光景を目にすることができます。

そして、一番私がテトの時期にいてよかったと思ったことは元旦に上がる花火が見られたことです。

私は、ハノイで過ごしていたのですが近所の湖で花火が上がりました。大勢の人たちが鑑賞に訪れていて、茣蓙を敷いてナッツ片手にココナッツジュースを飲んでいる。まるで日本のお花見のような風景です。その周りにはおびただしい数のバイクがあり、みなで今か今かと年明けを待ちます。

花火が上がり、年が明けると「Chúc mừng năm mới!」(明けましておめでとうございます!)と周りの友人や親族、大切な人と盛り上がります。

その後は、バイクに乗り一斉にその場から自宅へと戻って行きます。

その光景もまたおもしろいと感じました。

旧正月についてのまとめ

観光には向かないシーズンかもしれませんが、テトを体感してみるのもいい思い出になると思います。

ベトナムで働く日本人はテトの時期になると帰国したり近隣の国に旅行に行ったりする人も多いようですが、一度は体験してみる価値があると思います。

もし、テトにベトナムに滞在しているときにベトナム人の家庭に招かれることがあれば必ず家族へのお年玉を忘れずに持って行きましょう。手ぶらで行くと恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。